スペシャル対談 ものづくりを考える VOL.1

今回の対談では、受注産業と言われる印刷・製本業界の中でも、高い技術力とものづくり精神で様々な製本加工で付加価値を生み出している有限会社篠原紙工の篠原社長に、「提案型ものづくり」の秘訣や、製本業界への思いを語っていただきました。また、職人時代の貴重なお話や社長としての思いもお聞きしました。

子供にも自慢できる職場を目指して

工藤
うちも今度「かみとあそぼ」というイベントをやるんですけど、篠原さんとも何か一緒に面白いことができたらいいですね。
篠原
はい。「かみとあそぼ」はどんなことやるんですか?
工藤
1m×1mで折り紙。ただ紙を用意しておくだけですけどね(笑)。

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篠原
ハハハハ。でも、面白いと思いますよ。私がやっぱりこういう仕事をしているので、うちの子も紙に触れることが多くて、菊全の紙とか持って帰ってくると、友達と一緒に目をキラキラさせて遊んでいますよ。菊全の紙に落書きなんて、普通の子はできないでしょう。
工藤
そう、できないじゃないですか。あとは、大きい折り紙だと、単純に大きく出来上がるので、その感動たるやすごいと思うんですよ。飛行機とかね。そんな、持ってないでしょう。
篠原
うちの子も折り紙はすごく好きですよ。友達が来るとみんな折り紙やっていますよ。
工藤
今の小さい子供には、スマートフォンとかゲームとか、遊び道具がたくさんあるし、通信で色々繋がってやっていますけど、紙と触れ合う機会みたいなものを確保したいと思っているんです。こういう遊びって自分で考えないと楽しくないじゃないですか。そういう所からクリエイティブな発想力とか、一緒に作っていく楽しさみたいな、物を作っていくのは楽しいよねと。

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篠原
いいですね。面白そう。
工藤
定期的にやろうと思っていて、「紙と遊ぶ」という大きなテーマなので、テーマは毎回同じでなくてもいいかなと思っています。
篠原
これは絶対いいですよ。社員の家族も呼べるところがいいですね。僕はこれもやりたかったんですよ。社員の家族を会社に呼ぶイベント。
工藤
やりましょうよ。共同開催にして両方のHPに載せましょう。
篠原
ああ、いいですね。
工藤
それで、毎回、主催を1回ずつ交代で…
篠原
交代にして? すげえハードル高いじゃないですか(笑)。
工藤
面白いですよ。製本屋さんのやる折り紙教室とか、絶対人気があると思いますよ。例えば、母の日の前の月にワークショップをやって、母の日にちゃんとプレゼントを成果物としてできるとか、父の日の前にお母さんと子供が来て、「お父さん、大好き」みたいな何かを作れるとか、そういうのができたら楽しいですね。

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篠原
いいですね。たぶん、お父さんが働きに出ていて、自分のお父さんが何をしているか、あまりわかっていないと思うんですよね。
工藤
そうですよね。
篠原
印刷会社はまだ世間一般的に「印刷屋」とスッとくるけど、「製本屋」というのはわからないですよ。
工藤
まあ、そうですね。
篠原
だから、うちで働いている社員の奥さんが、どこまで製本屋のことをわかっているかとか、社員の子供たちが自分のお父さんが製本屋だとわかっているかというと、結構自信がないです。
そのときに、「何々ちゃんのお父さんは、何をやっているの?」と言われた時に、「製本屋」と堂々と言って、「こんなことをやっているんだよ」と誇らしげに言えたら、嬉しいじゃないですか。

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工藤
そうですよね。
篠原
だから、社員の子供たちを会社に呼んで、何かやりたいと思いつつ、なかなかできていない。
工藤
まだやれていませんが、うちも「ファミリーデイ」というのをつくりたい。今まで色々なお客様を訪問させていただきましたが、お客様は優れているんですよね。規模的にも、お客様のほうが大きいですし、優れたシステムとか、優れたフォロー制度があったり、優れた人材とか、考え方とか。そういうのに触れられるというのが営業の一番のラッキーな部分だと思いますね。そこからすごく学べたことが多いです。
普通の社員だと、ただ単純に「いいな、この会社は。それに比べて、うちの会社なんて…」と思うんですけど、立場が違うと「ここはいいな。ここはパクっちゃおうかな」と思ったりするんですよね。そのなかで「家族でお父さんの職場を見ましょう」というのがあって、これを基本的には平日にやろうと思っていて、子供が来てワークショップをやって、働いている工場を全部見て、お父さんが働いている姿を見て、昼食をみんなで食べて、帰っていくみたいな感じでやろうと思っています。
篠原
うちも、そういうのをやりたいです。やりたいというか、やろうと思えばできるんだよね。いつやるかなんですよ。
工藤
そうなんですよね。小さい会社でも、古い産業の製本や印刷でも、キラッと光った楽しい会社にしたいですね。

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